

株式会社 日立システムズ(以下、日立システムズ)は、日立グループにおける情報・通信システム事業の中核を担う企業であり、システムのコンサルティングから、ITシステムの構築、導入、運用、そして保守に至る、ITライフサイクルの全領域をカバーしたワンストップサービスを提供しています。多様なニーズに対して、多彩な「人財」と先進の情報技術を組み合わせた独自のサービスによって、お客様のビジネスに新たな価値を創造し、イノベーションを支援しています。
次世代 ウェブ・コンテンツ管理システム『HeartCore』について
─『HeartCore』(ハートコア)についてご紹介ください。
『HeartCore』は、2002年にイギリスで開発されたコンテンツ管理システム(以下、CMS)で、全世界で3,000社以上の導入実績があります。 日立システムズでは、2008年から日本国内におけるSIパートナーとして取り扱いを始め、以降、製品紹介サイトやグローバル・コーポレートサイト、そしてeコマースサイトなどのエンタープライズ層を中心に、幅広い企業・分野に導入されています。
『HeartCore』はCMSとして優れた製品ですが、私ども(日立システムズ)がお手伝いさせていただいているお客様のシステムの中には、『HeartCore』の基本機能だけでは実現することが難しい機能もあり、日立システムズではお客様の求める機能を加えた形で提供しています。
ご要望に対して、『HeartCore』をCMSとして単純に売っていくことも可能ですが、私どもがお手伝いさせていただいているのは、お客様がビジネスを成功させる為のお手伝いです。その為には、お客様の要望に対してプラスαの機能・サービスを提供していく必要がありますし、また今後はもっと大きな付加価値を加えて提供していくことが重要だと考えています。

思い描いたビジネス戦略を実現するのに最適なCMSがHeartCore「ハートコア」です。
成長分野としてモバイル分野へ進出
─モバイルサイトを構築することになった経緯をお教えください。
きっかけとしては2008年に『HeartCore』を導入いただいた、あるお客様のECサイトでした。 PC向けのECサイトだったのですが、立ち上げて1年程経った頃にモバイルからのアクセスがグンと伸びてきました。
当時ECサイトの方は既に事業としても安定した運用ができておりまして、お客様からも信頼をいただいていたこともあり、今後私どもと共に更にこのビジネスを成長させていこう、といった雰囲気の中から自然な流れでモバイルサイトを立ち上げることになりました。
モバイルサイト構築での課題
─モバイルサイトを構築する上で『x-Servlet』を選定した理由はなんでしょうか。
携帯電話が発売されてから数年が経過しており、モバイルサイトに訪れる利用者の端末の種類が多様化していることは予想できました。 運用しているのはECサイトですから、当然不特定多数の利用者が訪れるサイトになりますので、端末の多様性にどう対応するか、といったことがまず課題として挙がりました。
またPCサイトには既に『HeartCore』が導入されていますので、それとは別にモバイルサイト向けにコンテンツを用意する必要がでてくると、それではCMSを導入している意味がなくなってしまいますので、『HeartCore』と連携してサイト内のコンテンツを共用できる製品が望ましいと考えました。
「多様性への対応」と「コンテンツの共用化」
この2つの条件を満たした製品が『x-Servlet』だったのです。
製品連携での問題点
─『HeartCore』と『x-Servlet』を連携させる上でなにか問題はありましたか。
連携方法としては、『HeartCore』側で『x-Servlet』へ向けたモバイルサイト用のテンプレートを用意するくらいで、特に難しいことはしていません。
テンプレートについても、本来『x-Servlet』に対しては“iモード向けHTML”で渡す必要がありますが、あまりその辺りのことは意識せず、“iモード向けHTML”と言うよりは、“PC向けの簡易なHTML”に近いもので運用できています。 PCサイトの作りのままでも『x-Servlet』の方で変換してくれますので、その辺りの運用はすごく楽です。

テンプレートを用意するだけで、あまり難しいことは意識せず運用できています。
期待する機能
─『x-Servlet』の機能に期待するところはありますか。
『x-Servlet』については、まだ全ての機能を使いこなしきれていないので、今ある機能の中にももっと良い機能があるのかな?とは思っています。ただ、全ての機能を使ってギリギリの構築をすると、トラブルを誘発するかも知れないという怖さもあるので、今はある程度の余裕をもった使い方をしています。
機能の作り込みも重要ですが、お客様のビジネスの成功の為に何ができるか?ということも考えていかねばなりません。しかもビジネスの流れは早く流動的です。機能を作りこみ過ぎて小回りが利かなくなると、その時機を逃してしまうことになるかも知れません。 『HeartCore』でできること、『x-Servlet』でできること、それぞれの専門分野を活かすことで、高い品質を維持しつつも、ビジネスの変化に素早く対応することが可能になります。
お客様のビジネスのプラットフォームとして、様々な要求に柔軟に対応していけることが日立システムズが提供する付加価値であり、『HeartCore』と『x-Servlet』との連携の強みだと思います。
今後の展望とKSKへの期待
─今後のビジネスへの展望やKSKへ期待することがありましたらお教えください。
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が生活の中に浸透し、スマートデバイスと言われるようになりました。B to Cの世界ではユーザーとの接点がスマートデバイスに移り、ソーシャルメディアを中心として新たなテクノロジやソリューションが次々に生まれています。
私どものビジネスはどちらかというとB to Bを中心として行っているのですが、B to Cの世界で生まれたテクノロジや施策の中にはB to Bの世界でも有効なものがあると思います。 スマートデバイスが普及していく中で、ソーシャルな世界で行われていることと、私どものオン・ビジネスの世界で行われていることを繋げていくことが、今後お客様のビジネスを支えていく上での重要な付加価値になると考えています。
KSKさんにつきましても提供している『x-Servlet』や『x-fit』といった製品と、『実機検証サービス』などを通して得たビジネスのヒントなどを共有いただき、一緒にビジネスを拡げていけたらと思いますので、今後ともぜひご協力ください。
日立システムズ様
本日はお忙しい中、誠に有難うございました。

株式会社 日立システムズ
〒141-8672 東京都品川区大崎1-2-1 大崎フロントタワー
ウェブサイト:https://www.hitachi-systems.com/
『HeartCore』は、CMSの基本機能であるコンテンツ管理機能だけではなく、ショッピングカートや各種クレジットカード決済などのコマース機能のほか、ログインやMyページなどのパーソナライズ機能、コンテンツの承認プロセスを詳細に設定できるワークフロー機能など、「CMS」という括りにはとらわれない多彩な機能を標準装備。様々な分野のビジネスに柔軟に対応します。
製品サイト:http://www.heartcore.jp/
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