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Android用ブラウザのTLS 1.2対応状況

TLS

PCI DSS(クレジットカード業界のセキュリティ基準)への準拠などを理由にTLS 1.0や1.1を無効化するサイトが増えております。
今回はAndroid用のブラウザに絞ってTLS 1.2の対応環境についてまとめておきます。

主要ブラウザの対応状況

■Chrome(Android 4.0以上に対応、ブラウザ単体で更新可)
⇒Chrome 30以上がTLS 1.2対応

■Androidブラウザ(地球アイコンのブラウザ、ブラウザ単体の更新は不可)
⇒Android 4.4の一部※と、Android 5.0以上がTLS 1.2対応
※Chrome 30以上がベースになっているAndroidブラウザはTLS 1.2対応

■Sブラウザ(Galaxyに初期搭載、Android 5.0以上はブラウザ単体で更新可)
⇒Android 4.4.4以上がTLS 1.2対応

Androidバージョン別の整理

■Android 4.0未満
⇒TLS 1.2非対応

■Android 4.0~4.3
⇒Chrome 30以上の利用でTLS 1.2対応(追加インストールやChrome単体での更新が必要な場合あり)

■Android 4.4
⇒Chrome以外を利用するとTLS 1.2非対応の機種あり、Chrome利用ならTLS 1.2対応

■Android 5.0以上
⇒TLS 1.2対応

一部で、Android 4.4以上なら無条件でTLS 1.2対応である旨の案内を見かけますが、TLS 1.2非対応のブラウザを搭載しているAndroid 4.4の機種もあるので、親切な案内とは言えません。
また、TLS 1.0や1.1の無効化に関連してAndroid OSのバージョンアップを推奨する案内も見かけますが、全ての機種がOS更新に対応しているわけではありません。こちらも親切な案内とは言えないでしょう。

補足:iOSは?(2018/7/3追記)

冒頭で「Android用のブラウザに絞って」と前置きしましたが、念のためiOSの場合についてもまとめておきます。
iOS 5以上のSafariブラウザはTLS 1.2対応です。Androidと比べるとシンプルです。

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