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iモードブラウザ2.0LE登場! そしてP-03Bの謎

P-03B発売

docomoの新機種 P-03Bが、2010年2月18日に発売開始となりました。
一般には、「大容量バッテリー搭載」「docomoでは久々の有機ELメインディスプレイ採用」の端末として紹介されています。
しかし、我々は搭載しているiモードブラウザの仕様に注目していました。

既に、多くの方々がご存知かと思いますが、iモードブラウザの仕様は、2009年5月以降「iモードブラウザ1.0」「iモードブラウザ2.0」という区分が用いられるようになっています。
さらに最近になって「iモードブラウザ2.0LE」という区分も追加されています。

P-03Bは、「iモードブラウザ2.0LE」の1号機として発売された新機種だったのです。

「iモードブラウザ2.0LE」とは

docomoの技術情報によると...

“iモードブラウザ2.0で拡張および新たに規定した機能から一部機能を省略した機種のブラウザバージョンをiモードブラウザ2.0LEと規定します。”

と定義されています。

「LE」が何の略かの説明はありませんが、iアプリには「DoJa-x.xLE(Limited Edition)」という機能限定版のプロファイルがあります。
「iモードブラウザ2.0LE」の「LE」も機能限定版という意味での「Limited Edition」の略と捉えて良いのかもしれません。

省略された機能

では、具体的にはどのような機能が省略されているのでしょう。
省略される機能は機種によって異ってくる可能性もありますが、P-03Bに関しては、docomoの技術情報に下記のような説明があります。

“VGA描画モード非対応に伴うmeta要素属性の一部省略(meta要素のname属性にdispareaの指定、content属性にqvga,vgaの指定が不可です。)”

つまり、P-03Bは、iモードブラウザ2.0から「VGA描画モード」が省略された「VGA描画モード非対応」端末と解釈してよいと思います。

実機動作は

P-03Bは、メインディスプレイの解像度が240×427ドットなので、「VGA描画モード非対応」は当然の仕様とも言えます。
しかし、本当にそうなのか?と実機で試してみたくなりました。

テスト用に、docomoの技術情報にあるサンプルソースと同等のテストコンテンツを作成しました。

■A. 描画モード指定なし(QVGA描画モード)テスト用

(略)
 <font style="font-size:large;">あいうえおかきくけこ</font><br /><br />
 <font style="font-size:24px;">さしすせそたちつてと</font><br /><br />
 <img src="200_200.gif" />
(略)

■B. VGA描画モードテスト用

(略)
<meta name="disparea" content="vga" />
(略)
<font style="font-size:large;">あいうえおかきくけこ</font><br /><br />
<font style="font-size:24px;">さしすせそたちつてと</font><br /><br />
<img src="200_200.gif" />
(略)

P-03Bは「VGA描画モード非対応」のハズなので、iモードブラウザ1.0機種と同様に、metaの"disparea"や"vga"は無視され、両者は同じ表示になることを期待していたのですが、P-03Bの実機で表示確認をしてみると...

A. 描画モード指定なし(QVGA描画モード) B. VGA描画モード指定

あれ?違う表示になりました!!

しかも、docomo技術情報の画面表示例とまるで同じように表示されています。

VGA描画モード指定した方では、画像も小さく表示されますし、px指定の文字列(さしすせそたちつてと)も小さく表示されています。

解釈によっては端末の不具合とも思えるような、謎な仕様です。
「擬似VGA描画モード(仮称)」とでも呼べば良いのでしょうか???

携帯サイト開発・運用での「P-03B」の扱い

iモードブラウザ2.0機種に対してVGA描画モードで画面レイアウトを行っていなければ、P-03Bを特別視する必要はありません。

現時点では少ないと思いますが、iモードブラウザ2.0機種に対してVGA描画モードで画面レイアウトを行っている場合は注意が必要です。
例えば、以下のような条件が重なると、P-03Bでは意図しない画面表示になる可能性があります。

  • USER_AGENTの"c500"などで判定し、iモードブラウザ2.0/2.0LE機種には
    VGA描画モードを指定したHTMLを出力
  • 画像サイズは端末の画面サイズで判定し、P-03BにはQVGA用の画像を出力
意図した表示 意図しない表示
画像もとくに問題なく表示されている 「擬似VGAモード(仮称)」に指定されているのに、QVGA用の画像が出力されているため画像が小さく表示されてしまう

同様の注意は、x-Servlet導入サイトにおいても必要です。
グルーピング設定を行い、iモードブラウザ2.0機種にVGA描画モードのコンテンツを出力している場合は、P-03BをVGA描画モードの対象外機種として扱うべきでしょう。

おわりに

以上、iモードブラウザ2.0LEならびにP-03Bの不思議な動作についてご紹介しました。

今回ご紹介した不思議な動作が仕様動作であれば、docomoの技術情報は、残念ながら携帯サイト開発者を混乱させる説明と言えるでしょう。

また、不具合という単語を容易に使うべきではないと思いますが、端末の不具合の可能性も否定はできません。
P-03Bにおいてソフトウェアアップデートが実施されるようなことがあれば、VGA描画モード指定時の動作に変化がないか見守って行きたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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