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モバイルファースト時代のマルチデバイス対応を確実・簡単に

XHTML対応 x-Servlet(その2)

はじめに

明けましておめでとうございます。
現在フレックス・ファーム技術チームでは x-Servlet Ver2.8 の開発がテストフェーズに入りつつあり、品質確保に向け気を引締めて作業に当たっております。 今回のバージョンアップは今までに比べるとかなり大きな機能強化となっており、きっとユーザの皆様にとって価値のある機能になると思っております。近日中に弊社HPにて機能についての詳細ページを設ける予定ですのでご期待ください。

キャリア毎での記述方法

前回の記事にて x-Servlet Ver2.8 ではiモード対応XHTMLをインプットとして各キャリア向けにコンテンツ変換を行うことをお伝えしました。 また、キャリア毎における作用の違いについてもお伝えしました。(詳細は前回の記事をご覧ください)
今回はその違いを回避するためのコンテンツ記述方法をご紹介します。

blockquote
  • clear
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 対象タグの前に <br clear="all"/> を挿入することで同一の作用となります。
div
  • clear
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 対象タグの前に <br clear="all"/> を挿入することで同一の作用となります。
-wap-marquee-dir:rtl
-wap-marquee-loop:infinite
-wap-marquee-style:scroll
  • display
  • "-wap-marquee-dir", "-wap-marquee-loop", "-wap-marquee-style" を指定しない場合下記のように振舞いが異なります。
  •  
  • ・iモードXHTML:左へ16回スクロール後消滅
  • ・EZweb XHTML:左へ1回スクロール後静止
  • ・SoftBank XHTML:左へ無制限スクロール or 左へ1回スクロール後静止(機種により異なる)
  • ・EMOBILE XHTML:左へ1回スクロール後消滅
  • → 明示的に下記を指定することにより同一の作用となります。
  • -wap-marquee-loop
  • ループ回数無制限の指定方法が異なります。
  •  
  • ・iモードXHTML:"0"を指定した場合、無制限に相当しますが最大16回しかスクロールしません。
  • ・EZweb XHTML:"0"で無制限となります。
  • ・SoftBank XHTML:"-1"で無制限となります。
  • ・EMOBILE XHTML:"-1"で無制限となります。
  • → 値に "infinite" を指定することにより全キャリアにおいて無制限として作用します。
  • font-size
  • ・iモードXHTML:文字列指定(smallなど)しか利用できません。また 大(large~xx-large)、中(medium)、小(small~xx-small)の3段階しか表現できません。
  • ・EZweb XHTML:文字列指定とピクセル(px)指定双方が可能です。
  • ・SoftBank XHTML:文字列指定とピクセル(px)指定双方が可能です。
  • ・EMOBILE XHTML:文字列指定とピクセル(px)指定双方が可能です。
  • → 表現力は落ちてしまいますが、iモードXHTMLに合わせて large, medium, small の3つでの記述とすることで作用を統一できます。
h1~6
  • clear
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 対象タグの前に <br clear="all"/> を挿入することで同一の作用となります。
p
  • clear
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 対象タグの前に <br clear="all"/> を挿入することで同一の作用となります。
pre
  • clear
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 対象タグの前に <br clear="all"/> を挿入することで同一の作用となります。
span
  • display
  • divタグと同様
  • -wap-marquee-loop
  • divタグと同様
  • font-size
  • divタグと同様
dl
  • clear
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 対象タグの前に <br clear="all"/> を挿入することで同一の作用となります。
ol
  • clear
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 対象タグの前に <br clear="all"/> を挿入することで同一の作用となります。
ul
  • clear
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 対象タグの前に <br clear="all"/> を挿入することで同一の作用となります。
form
  • clear
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 対象タグの前に <br clear="all"/> を挿入することで同一の作用となります。
input
  • -wap-input-format
  • ・iモードXHTML:初期入力の文字種指定として作用します。
  • 全かな "*<ja:h>"
    半カナ "*<ja:hk>"
    半英  "*<ja:en>"
    半数  "*<ja:n>"
  • ・EZweb XHTML:初期入力の文字種指定として作用しますが、半角カナが指定できません。
  • 全かな "*M"
    半英  "*m"
    半数  "*N"
  • ・SoftBank XHTML:指定方法は docomo と同様ですが、入力制限として作用してしまい入力途中での文字種変更ができません。
  • → CSSでは同一作用とすることができないので istyle 属性で記述することにより同一の作用とすることができます。
  • 全かな istyle="1"
    全カナ istyle="2"
    半英  istyle="3"
    半数  istyle="4"
textarea
  • -wap-input-format
  • inputタグと同様
table
  • height
  • EZweb XHTMLでは未対応 → 残念ながら対応策なし。
td
  • height
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 残念ながら対応策なし。
th
  • height
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 残念ながら対応策なし。
img
  • float
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → align属性を指定することにより同一作用となります。
hr
  • background-color
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → table タグに置き換えることで同一表現となります。
  • border-color
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → CSSの color プロパティとして記述することにより同一表現となります
  • border-style
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 残念ながら対応策なし。
  • clear
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 対象タグの前に <br clear="all"/> を挿入することで同一の作用となります。
  • float
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 残念ながら対応策なし。
  • height
  • EZweb XHTMLでは未対応
  • → 残念ながら対応策なし。

x-Servlet Ver2.8 では

2009年3月10日リリース予定の Ver2.8 ではiモードXHTML対応として上記の変換を行います。
さらには docomo の mova端末や softbank の PDC端末、WILLCOMなどXHTML非対応端末に対してもキャリア毎に対応するHTML属性に最大限の変換を行い、極力コンテンツの表現を落とさないよう動作します。 ですので純粋なiモード対応XHTMLでコンテンツを記述するだけで、全機種に対応したコンテンツを提供できることになります。
ぜひとも x-Servlet 2.8 にご期待ください!

 

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