携帯サイト制作道場
[番外編] iモードブラウザ2.0 登場!
Web制作チーム 服部
2009/6/1
携帯サイト制作道場では、私たちの製品やサービスで培ったノウハウの中から、携帯サイト制作に役立つ情報をお伝えしていきたいと思います。
さて、今回からいよいよ「iモード対応XHTML」について書いていきたいと思っておりましたが…皆さまもご存じかと思いますが、先日NTTドコモから“iモードブラウザ2.0”という新ブラウザの発表がありました。
その新ブラウザの機能と特徴について、特に気になるものをピックアップして以下に挙げてみました。
- ブラウザのキャッシュサイズが500KBへ拡張
- GIF、JPEG、BMP、PNGの画像表示が可能
- Flash VideoとWindows Mediaファイルの再生に対応
- Cookie対応
- Refererヘッダの送信
- JavaScript対応(外部JavaScriptも可)
- 外部CSS対応
- 絵文字の記述仕様の変更(Shift-JISのテキスト入力には非対応)
上記の他にも「表示領域の拡張(QVGA描画モードとVGA描画モード)」や「テキストのコピー&ペースト機能」「フレーム対応」など、実に多くの機能が実装されております。
実際は細かな制限はありますが、これを見る限り私たちが普段利用するWEBブラウザと機能的には殆ど変わらなくなったようにも見えます。
※上記の一覧は、一部の機能と特徴を挙げたもので、すべての機能や特徴を挙げたものではございません。iモードブラウザ2.0の詳細については、ドコモの公式サイトにてご確認ください。
この新ブラウザは2009年5月19日にドコモの「2009年夏モデル」と共に発表され、数日後の2009年5月22日には新ブラウザを搭載した2009年夏モデルの第一弾として「N-06A」と「P-07A」の2機種が発売されました。

不具合が起きた N-06A(左)とP-07A(右)
残念なことに、この新ブラウザを搭載した「N-06A」と「P-07A」は共に「iモードのサイト接続時に、サイト側との連携が正常に行われず、正しく動作しない場合がある」といった不具合により一時販売停止となりました。
28日には、既に販売してしまった端末については「ソフトウェア更新」による不具合への対応を行い、在庫に関してはソフトウェア更新を行い順次販売を再開していく…といった発表がありましたが、その「ソフトウェア更新」の後においても UserAgentの変更の影響で、一部サイトに接続できないといったことがあったり、新ブラウザで利用可能となるハズだった“JavaScript”の機能を「有効」にできない、といった問題が残っているようです。
また、28日に発売されるハズだった「N-08A」については販売延期のまま、その後どうなるかについての発表は現時点ではありません。
(上記はすべて2009年5月28日時点での状況です)
フレック・ファームでは不幸中の幸い…ではないですが、問題の2機種については当日の内に入手しておりまして、各製品に必要となる端末スペックの実測値の測定や、新ブラウザに搭載された各機能について検証作業を進めているところでした。
今回のドコモの不具合については、上記の対応を見てもお判りのとおり、かなり根深い問題になっているようす。私たちが端末の検証を進める中でも、「ソフトウェア更新」のたびにUserAgentが変更になったりと、なかなか仕様が落ち着かず非常に苦労しました。
下記は今回のブラウザの仕様変更で、私たちが一番影響を受けた「絵文字の記述仕様の変更」についての写真です。
| iモードブラウザ1.0端末 SO706i |
iモードブラウザ2.0端末 P-07A |
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ご覧いただけると判りますが、“iモードブラウザ2.0”搭載の「P-07A」では基本絵文字がすっかり表示されなくなっています。
今回の「絵文字の記述仕様の変更」は、x-Servletに影響を与える変更となってしまい、上記のような現象が発生してしまっております。(この現象の回避策につきましては、こちらをご覧ください)
新ブラウザの影響は、上記のような「見た目」への影響に加え、携帯サイト制作そのものにも影響を与えます。
これまでは次世代携帯など新仕様の端末が発売されると、およそ2年程かけて旧端末と新端末の占有率が逆転していました。
しかし、携帯電話の普及率がすでに頭打ちとなっていることに加え、端末購入価格の上昇や2年縛りの契約条件、更に昨今の世界同時不況などの影響により、これまでのようなペースで世代交代が成されることは無いと言われています。
つまり携帯市場には、旧仕様と新仕様の端末がこれまで以上の期間において混在することになります。
携帯サイト制作においては、これまでのような各キャリアごとへの対応だけではなく、同一キャリア内における端末ごとへの対応が今まで以上に必要になってきます。
今回のドコモのブラウザの仕様変更と数々の新機能の実装は、現時点では対応端末数が少ないといったこともあり影響は見えにくいのですが、今後の携帯市場と携帯サイト制作に、かなり大きな影響を与えることになると思います。
そういったこともあり“iモードブラウザ2.0”の動向に関しましては、これからも何かありましたら、この『携帯サイト制作道場』で取り上げていきたいと思います。















