x-Servlet(クロスサーブレット)
導入事例 − ヤマトシステム開発 様
もくじ
- これからのBtoBシステムのカギは「携帯電話」
- なぜ今、携帯電話なのか 〜 ノートパソコンに比べて優れている点 〜
- 携帯電話の弱点
- その弱点を『x-Servlet』で補う
- 『x-Servlet』導入の「情報システム会社にとってのメリット」
- 製品選定の要件 〜 『x-Servlet』への評価 〜
- KSKへの期待
これからのBtoBシステムのカギは「携帯電話」
― 「ヤマトシステム開発」について教えてください。
ヤマトシステム開発は、お客様の業務プロセス効率化を支援する情報システム会社です。
ヤマト運輸を始めグループ会社の情報システムや、宅急便の荷物追跡やドライバーが携帯する機器の業務システムなどを弊社が開発・運用しています。
現在は、そのノウハウを生かしてのシステムをグループ以外への販売に積極的に取り組んでいます。
意外に思われることもあるのですが、現在、売り上げの約7割位はグループ以外から上がっており、ヤマトグループの売り上げは3割程度にすぎません。
2009年3月現在の社員数は3,264名、売り上げは554億円です。
今、業務効率化のカギとしてお客様から要望が多く、弊社としても注力しているのが「携帯電話の業務システム端末への活用」です。
今日は、弊社の製品の一つである『e-アクティブメンテ for モバイル』というメンテナンス会社向けの業務管理システムについてお話します。
携帯サイト変換ソフトウェア『x-Servlet』は、『e-アクティブメンテ for モバイル』の「製品の一部」、つまり変換ミドルウェアとして導入しています。
なぜ今、携帯電話なのか 〜 ノートパソコンに比べて優れている点 〜

「携帯電話は業務端末として多くの点で優れています」
― ヤマトシステム開発が「業務システムの端末としての携帯電話」になぜ注目しているのか、その理由をお聞かせください。
一般論から述べます。
運輸・物流・保守など、ドライバーやサービスマンが、社外で一日中、客先を巡回するような業態においては、情報端末として携帯電話の方がノートパソコンより優れています。
第一に「携帯電話の方が軽快です」
携帯電話なら作業が終わった後、すぐにポケットから取り出して素早く入力できます。ノートパソコンではこうはいきません。
また携帯電話なら、道の脇で立ったままでも、人を待ちながらでも、クルマの助手席でも、どこでも簡単に入力できます。移動時間や隙間時間が有効活用できるので、業務の効率化につながります。
また報告作業を携帯電話で行えば、オフィスに戻って日報を書く必要がなくなり、直行直帰が可能になります。その結果、残業代が減るので、コスト削減にもつながります。
ノートパソコンは、かさばるし取り扱いが悪い。一方、携帯電話は、小さく軽快です。
フィールド作業が多い業態や職種においては、携帯電話の方が向いています。
第二に「携帯電話なら初期ハードウェア投資が不要です」
ノートパソコンを業務端末にしようとすれば、まずノートパソコンを、従業員の人数分買わねばなりません。莫大な初期投資が必要になり、かつ資産の管理工数も増えます。
一方、作業員の手持ちの携帯電話を業務に転用するやり方なら、初期投資はゼロです。管理工数も発生しません。端末への「初期投資がゼロ」ということは、「システム見積全体の費用の削減」にもつながります。
お客様にとってのコスト削減と、情報システム会社にとっての価格競争力確保の両方が実現します。
第三に「携帯電話の方が、お客様にとって使いやすい端末です」
携帯電話は、今の日本人のほとんどにとって、「使い慣れているインターフェース」であることも利点です。
メンテナンス会社の従業員の中には「パソコンがとにかく嫌い」という方もいらっしゃいます。
そんな方でも、携帯電話なら家族との連絡などで使い慣れています。
実は従業員にとっては、パソコンよりも携帯電話の方がとっつきやすいのです。
また今の若者は、パソコンより先に、まず携帯電話の方に親しみます。携帯電話で自由にタッチタイピングができます。
携帯電話の方が、ノートパソコンよりも、初期の操作教育の工数が減少するといえます。
― 携帯電話を業務端末として使う場合、「スマートフォンなどを一斉配布するやり方」と、「社員の手持ちの携帯電話をそのまま使うやり方」の二通りがあると思います。
どちらが良いと考えますか?
どちらのやり方も一長一短です。
自社完結の業態なら、専用端末でもよいと思います。しかし業務において、パートナー会社、派遣社員など、外部スタッフを積極活用したいのであれば、「手持ちの携帯電話の業務転用」の方が適しているでしょう。その方が、資産管理の工数が減るからです。
携帯電話の弱点

「携帯電話の場合、画面表示の正確性の確保において、困難があります」
― 携帯電話がノートパソコンに比べて劣っている点はありますか?
「画面の正常表示の確保」については、ノートパソコンの方が携帯電話より優れています。
ノートパソコンを使用するのであれば、表示アプリケーションをインターネット・エクスプローラに統一するなどすれば、画面表示の正確性、統一性は確保できます。
一方、携帯電話では、そのやり方は使えません。
表示アプリケーションは各メーカーの端末に内蔵されており、画面表示の仕様も微妙に異なっています。また、「新しい機種なら表示できる」コンテンツが「旧い機種では表示できない」という事態も生じえます。
スマートフォンなどを一斉配布するならともかく、「作業員の手持ちの携帯電話を使う」という立場をとる以上、この「表示の違いの吸収」は必然的に「解決すべき課題」として浮上してきます。
携帯電話における、この「表示の違い」を吸収するために、今回、『e-アクティブメンテ for モバイル』では、携帯コンテンツを変換するためのモジュールとして、KSKの『x-Servlet』を組み込んだのです。
その弱点を『x-Servlet』で補う
― 『e-アクティブメンテ for モバイル』の中で『x-Servlet』がどう使われているかを、
あらためてご説明ください。
『e-アクティブメンテ for モバイル』を、お客様の現場に導入する場合は、ゲートウェイの部分に、必ず『x-Servlet』用のサーバも設置します。
『e-アクティブメンテ for モバイル』に対して『x-Servlet』が必要とするHTMLソースは、iモード向けのCHTMLかXHTML(iモード対応HTML/XHTML準拠)になります。一般的にも分かりやすいCHTMLさえ正しく出力すれば、どんな携帯電話からアクセスが来ても、『x-Servlet』がその携帯電話で正しく表示できる形に自動変換してくれます。
『x-Servlet』導入の「情報システム会社にとってのメリット」
― 『x-Servlet』のような変換ミドルウェアを製品に組み込むことの、「ヤマトシステム開発(システム提供者側)にとってのメリット」をご説明ください。
大きくは、「コスト減」、「製品の魅力向上」、「社内技術者リソースの有効活用」という3つのメリットがあります。
もし変換ミドルウェアなしに、携帯電話全機種への表示対応を実現しようとすればどうなるでしょうか。
取り得る選択肢は、「a)自社の技術者に全機種チェックをさせる」か、あるいは「b)主要携帯電話機種にのみ対応」というように、製品仕様を限定するかのどちらかになります。
しかし、「a)自分たちで表示チェックする」の道を選ぶとすれば、携帯電話のすべての機種を自社で保有せねばならず、それは現実的に不可能です。
また自社の技術者に、表示チェックを担当させるのは合理的でありません(技術者のモチベーションも下がります)。
一方、「b)主要機種への限定」の道を選んだ場合、社内チェック工数は減りますが、今度はお客様側に「作業員の手持ち携帯電話が、『主要機種』かどうかをチェックする工数」が発生します。
お客様に手間を強いるやり方は、「業務プロセス効率化パートナー」であるヤマトシステム開発として選べません。
「携帯電話すべての機種への対応」は大事なことですが、「製品のコアの魅力」ではありません。コアでない周辺機能については、KSKのような専門会社が作った製品に任せてしまう方が合理的です。
このように考えた結果、『e-アクティブメンテ for モバイル』には、変換ミドルウェアを組み込むことを決定しました。2009年1月のことです。
製品選定の要件 〜 『x-Servlet』への評価
― ヤマトシステム開発が、自社製品に組み込む変換ミドルウェアに求めた「要件」と、「その要件に照らし合わせての『x-Servlet』への評価」につきお聞かせください。
ヤマトシステム開発が変換ミドルウェアに求めた要件は次の通りです。
要件1. 「組み込みが容易であること」「開発工数が少なく、短期で構築できること」
『x-Servlet』は、アプリケーション側でCHTML形式のソースさえ出力すれば、後はそのコンテンツを自動的に変換してくれます。開発は容易です。
要件2. 「障害発生時の切り分けが容易であること」
『x-Servlet』とアプリケーション間のインターフェースがCHTMLソースであることは、「障害発生時の原因切り分けが容易であること」につながります。
お客様からの問い合わせが合ったときでも、すばやく原因を切り分けて、明確に回答することが可能になります。
要件3. 「サポート体制が十分であること」
お客様は、製品に関する問い合わせ窓口は、ヤマトシステム開発に一本化したいと考えます。ということは、もし携帯電話での表示に不具合があった場合、まずヤマトシステム開発に問い合わせが入り、その後、弊社からメーカー(KSK)に問い合わせを入れ、回答を得て、それから、その回答をお客様に伝える、といった流れになります。この流れの場合、メーカーからの回答の早さが、ヤマトシステム開発からお客様への回答の早さにつながります。
KSKは、あらゆる問いにスピーディーかつ柔軟に対応してくれます。満足のいくサポート体制です。
要件4. 「保守・運用の手間が少ないこと」
『x-Servlet』は、基本的に「ほったらかし」で運用できます。
システム導入後に携帯電話の新機種が発売され続けますが、新機種へ対応するための情報ファイルがウイルス定義ファイルの更新と同じような形で、インターネット経由で自動更新されます。
情報システム会社側に保守工数は発生しません。
要件5. 「動作が安定していること」
安定運用のためには、コンテンツ変換の「動作が安定していること」が必須です。
『x-Servlet』を導入して以来、動作は常に安定しています。
要件6. 「実績・信頼性は十分であること」
『x-Servlet』は弊社の別部門ですでに実績がありました。その部門での評判は良好でした。
また、以前から弊社と付き合いある住商情報システム(現SCSK株式会社)が、『x-Servlet』のセールスパートナーとしてバックアップしている点にも信頼感がありました。
要件7. 「買いやすいこと」(ライセンスに柔軟性があること)
業務用のBtoB携帯電話システムの場合、携帯SNSサイトなどBtoCシステムのように何百何千の同時アクセス数が発生することはありません。情報システム会社としての利幅確保のためにも、同時接続数が少ないなりの、安いライセンス体系で購入したいところでした。
『x-Servlet』では、同時接続数に制限のある「Lite Edition」が手ごろな価格で買えるライセンス体系でした。ニーズに合わせた柔軟な価格帯があることは良いと思います。
要件8. 「サーバスペックが低くても動作できること」
特殊なサーバや高機能のサーバでしか動作できないような仕様では、ハードウェア費用がムダに高くなり、利益を圧迫します。
『x-Servlet』は物理メモリを多く搭載することが推奨されているものの、PCサーバで安定動作できるほどの軽快な製品でした。
以上、『x-Servlet』は、ヤマトシステム開発が求める要件をよく満たしていたので、これを採用し、『e-アクティブメンテ for モバイル』のモジュールとして使っている次第です。
KSKへの期待

「KSKの今後の支援に期待いたします」
― KSKへの今後への期待をお聞かせください。
現在は、携帯電話のシステムの開発といえば、エンターテイメント関係や通信販売ホームページなどのイメージが強くあります。しかし、冒頭で述べたとおり、今後は企業システムへの活用が活発になるでしょう。
またそこでは、「社員の手持ちの携帯電話を業務端末に転用する形」が一般的になると考えています。そういった環境においては、どんな携帯電話でも正しく画面を表示させる、『x-Servlet』のような変換ミドルウェアの役割が重要になるでしょう。
KSKには、今後も携帯電話表示変換のパイオニアとして、優れた技術とサポートを継続提供していただき、「業務プロセス効率化パートナー」としてのヤマトシステム開発の活動を支援していただくことを期待いたします。共に進化していきましょう。
今後ともよろしくお願いいたします。
ヤマトシステム開発様、本日はお忙しい中、
貴重なお話をありがとうございました。
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