x-Servlet(クロスサーブレット)
導入事例 − 大阪ガス 様


当時の面影を残す現在のガスビル
年商1兆1900億円(2010年度 連結)、従業員数約1万9700名(連結)、明治30年創業(現在、創業106年目)。
昭和8年竣工の本社ビル(通称「ガスビル」)は、重要なモダニズム建築として2003年、登録有形文化財に登録されました。
年商512億円(2010年度 連結)。従業員数約2900名(連結)。
Webシステム開発の共通プラットフォームとしてx-Servletを活用
― 大阪ガスではx-Servletをどう活用していますか?

大阪ガス 野波成氏
大阪ガスでは、x-Servletを携帯電話向けWebシステムにおける「画面正常表示のためのコンテンツ変換ミドルウエア」および「開発の効率化のための共通プラットフォーム」として活用しています。
本日は主に、後者の「開発プラットフォームとしての導入効果」についてご説明いたします。
x-Servletは現在「お客様向け情報サービス『マイ大阪ガス』」と「社内業務システム『携帯ポータル』」の、2プロジェクトで活用しています。
「開発標準」の実現のために
― 大阪ガスにとっての「システム開発の共通プラットフォームとしてのx-Servletの価値」について詳しく教えてください。
キーワードを通じて説明してみます。
開発プラットフォームとしてのx-Servletの価値は、次のとおりです。
- 1. どんな携帯電話でも正しく画面表示されるようにする
- → 顧客満足の確保
- 2. 「開発標準」の徹底
- → 本来やるべきことへの集中、開発コスト削減、開発期間の短縮
正確な画面表示を通じた顧客満足の確保
― 順々にお聞きします。x-Servletの価値1.「顧客満足の確保」とは具体的には?
大阪ガスは、近畿2府4県のお客様にあまねくサービスを提供しております。
ガスという公益性の高い事業を営む会社として、「マイ大阪ガス」などWebサービスでも幅広く確実なサービス提供を実現する必要があります。
x-Servletによりどんな携帯電話でも正確に画面表示できる状態が担保できることは、大阪ガスにとって大きな価値です。
開発標準の徹底によるシステム開発の合理化
― x-Servletの価値2.「『開発標準』の徹底 → 本来やるべきことへの集中」とは具体的には?

大阪ガス 三上彩氏
大阪ガスでは、システム開発の際に「開発標準」というコンセプトの下に、開発言語、ネットワーク構成、用語、表記、HTML表記(例:リンク記述)などを統一しています。開発標準という言葉には「規則でがんじがらめ」というイメージがありますが、本当の目的は「本質的ではない枝葉の部分は『きまり』があった方が迷わなくてすむ」「迷わないで良い分、本来やるべきことに集中できる」という状態を実現することです。
「マイ大阪ガス」の開発では、「利用者の皆様が使いやすいWebサイトを作る」「喜ばれる情報をたくさん載せる」ことが本質であり、「機種ごとの表示の差異を吸収する」ことは重要ですが、本質ではありません。つまり、「開発標準」を使ってスッキリ合理化した方が良い部分です。
今回は、「HTML言語はiモード対応HTMLもしくはiモード対応XHTML」という決まりを設けました。この決まりさえ守っておけば、機種ごとの表示の調整はx-Servletが引き受けてくれます。x-Servletは「開発標準」という考え方と非常に馴染みの良いソフトウエアです。
「マイ大阪ガス」は、大阪ガスが企画・立案・調整、グループ会社であるオージス総研とエルネット(※)がシステム構築・HTML制作・運用、そして伊藤忠エレクトロニクスが情報収集など各種支援を行うという役割分担により開発しました。
このように、複数の会社の数十名のメンバーが連携して開発を進める場合には、各社各担当者がバラバラにならないよう、何らかの「タガ」が嵌っている方がプロジェクトが円滑に進行し、開発コストの削減と開発期間の短縮につながります。その「タガ」、「共通プラットフォーム」の役割を果たすのが開発標準とx-Servletです。
※エルネットは、大阪ガス100%資本のマーケティング会社です。
大阪ガスをご利用の方にガス料金や使用量はもちろん、レシピやお楽しみプレゼントなど暮らしに役立つ、オトクな情報を提供しています。
携帯電話からもマイ大阪ガスをお楽しみいただけます。「マイ大阪ガス」と社内システムの2プロジェクトでx-Servletを活用
― x-Servletを活用したプロジェクトの概要を教えてください。
前述のとおり、x-Servletは「お客様向け情報サービス『マイ大阪ガス』」と「社内業務システム」の、2プロジェクトで活用しています。概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
| 「マイ大阪ガス」とは? | 大阪ガス契約世帯向けWebサービス。 PC版と携帯版の2種類。 登録者は、ガスの使用状況、料金などの情報や、美味しい料理のレシピなどを知ることができます。 (※大阪ガスは、ガス普及のための料理教室の開催、料理レシピの提供には大正時代から取り組んでおり、社内には膨大な料理レシピのデータベースが蓄積されています) |
| 利用者数 | 約13万世帯 |
| 開発期間 | 9か月(2009年7月〜2010年3月) カットオーバー: 2010年7月 |
| x-Servlet導入サーバ台数 | 3台(本番運用:2台 開発環境:1台) |
| x-Servletの活用価値 |
1.スムーズな表示 → 顧客満足の確保 「マイ大阪ガス」のような会員登録制Webサービスの場合、特に初回の会員登録の操作がスムーズに進むことが顧客満足を得るうえで重要です。ここで画面表示が乱れると、サイト全体への印象が低下しかねません。x-Servletの活用により、機種差異による表示の乱れを未然に防ぐことを図りました。 2.クッキー代行によるセキュリティの向上 「マイ大阪ガス」で表示するガスの利用状況・料金などの情報は、大阪ガスの基幹システムから取得します。つまり「マイ大阪ガス」は、基幹システムと接続されます。こうしたシステムでは本人特定が重要です。ログイン後の画面遷移における本人特定には「クッキーによるセッション管理」が使われますが、携帯電話では一部の機種でクッキーが使えません。この難点を解決するために、x-Servletの「クッキー代行機能(※)」を利用しました。この機能を使えば、クッキーを前提としたプログラムがクッキー非対応の携帯電話においても正常に動作します。 ※ x-Servletでは、URLのパラメータを自動生成することにより、クッキー機能を代行します。
3.開発コスト削減 単純に考えて、3キャリア分のソースを書き分ければ表示機能部分の開発コストが3倍になります。x-Servletの導入により、開発をシンプル化したいと考えました。 |
| 備考 | KSKには、「実機検証サービス」による画面表示の目視確認も依頼しております。 |
| 項目 | 内容 |
| 社内業務システムの概要および活用ユーザー |
|
| x-Servlet導入サーバ台数 | 3台(本番運用:2台 開発環境:1台) |
| x-Servletの活用価値 | 1.セキュリティ確保 ガス事業では多くの場面でガスをご利用いただいているお客様の情報を必要とします。そのため携帯電話を通じて利用可能な業務システムにおいてもお客様の個人情報にアクセスする必要があり、ログイン認証などセキュリティ全般を確保する必要があります。それには「PCと同じ認証基盤が使えること」が前提になり、前述のクッキー代行機能が必須要件でした。その要件をx-Servletにより確保したいと考えました。 |
シンプルさ、堅牢性、実績に注目
― 今回、大阪ガスで活用するコンテンツ変換ミドルウエアを選定するにあたり、何を要件としましたか?

オージス総研 江口吉郎氏
今回、コンテンツ変換ミドルウエアを比較検討した際の要件は次のとおりです。
iモード対応HTMLなど汎用的な言語が使える、シンプルな製品を求めました。
これら要件に基づき各種製品を比較検討したところ、x-Servletが大阪ガスの求める要件を最も良く満たしていたので、これを採用しました。その後、「マイ大阪ガス」と「社内業務システム」の2プロジェクトで、共通プラットフォームとして活用いたしました。
x-Servletへの評価。活用のコツ
― x-Servletを実際に使ってみての評価をお聞かせください。

オージス総研 濱岡千晶氏
x-Servletは「マイ大阪ガス」と社内システムとで約1年ずつ使い続けていますが、これまでサーバ停止や無応答になったことはありません。当初の期待通り、まじめに良く働いていくれています。良いソフトウエアです。
― x-Servletの活用を検討しているユーザーへ、ある種の先輩ユーザーとしてのアドバイスなどあればお願いいたします。
アドバイスというほどではありませんが、私見として。
弊社の「開発標準」と同じような考えを持っている会社にはx-Servletは向いているので、一度検討してみると良いかと思います。
実際の開発においては、開発メンバーにはNTTドコモの「作ろうiモードコンテンツ」を熟読させることをお薦めします。x-Servletが正しく動くには、元のソースがiモード対応HTMLもしくはiモード対応XHTMLで書かれていることが前提になるので。
今後の期待
― x-Servletへの今後の期待をお聞かせください。
今回、x-Servletの導入により、携帯向けWebシステム開発の標準化、効率化、コスト削減が実現しました。
KSKには今後とも優れた技術とサポートとを継続提供していただき、大阪ガスのWebシステム開発を支援していただくことを希望します。
今後ともよろしくお願いいたします。
大阪ガス様、オージス総研様、本日はお忙しい中、
貴重なお話をありがとうございました。
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※ 取材制作:カスタマワイズ
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